このブログではレッドウィングで人気のあるモデル、ベックマンの靴底が劣化した時の修理方法をご紹介します。
ベックマンの靴底が劣化してしまった時は以下のような疑問点が出てきます。
□劣化した靴底はそもそも修理出来るのか?
□修理した場合は靴底の耐久性は新品時と比較してどうなのか?
□修理費用と修理期間はどの程度かかるのか?
上記の疑問にお答えします。
今回の記事では
□劣化した靴底の実際の修理方法(写真あり)
□どのような素材を使用して修理するのか
□具体的な修理費用と修理期間
以上の事を詳しく解説します。
永年愛用してきたベックマンの靴底が劣化した場合、様々な悩みや疑問がでてくると思いますが、24年間靴修理に携わってきた筆者が解説します。
ベックマンの靴底が劣化した場合の修理方法
ベックマンはメンテナンスが適切になされていると、数年は楽に履き続けられるブーツですが、消耗する箇所である靴底は時間の経過と共に、磨り減ってきたり、ラバーの部分が劣化してきてしまったりします。
靴底が磨り減ったり、劣化してきてしまった時は靴の寿命で、もう履けないのでしょうか?
それとも修理が可能で、もう数年履き続けられるようになるのでしょうか?
答えは、修理はもちろん可能で、履き続けられるようになります。
その理由ですが、レッドウィングのワークブーツは靴底を数回貼り替えられるような製法で靴が作られていますので、問題なく履き続ける事が可能です。
日本ではまだまだ靴の底が駄目になったら靴を買い換えるしかないと思われている方が大多数ですが、レッドウィングの靴は靴底が磨り減ったり、劣化した場合は靴底だけ貼り替えて履き続ける事が出来ます。
では実際どのような症状の靴底がどのように直るのか順に解説します。
ベックマン靴底修理前
靴底前側部分に縫い付けられているラバーの部分が加水分解してボロボロになった状態です。
小石がめり込んでいる事から分かるように、靴底のラバーが脆くなっている状態。
靴底にウレタン素材が使われている場合は、靴が製造されてから数年経つと写真のような症状に。
これは靴を履く頻度に関係なく時間が経過すると劣化してくるので、久しぶりに靴を履こうとしたら靴底が劣化していて驚く事があります。
冠婚葬祭用のたまにしか履かない靴で遭遇する事が多い靴のトラブルです。
靴底がウレタンかどうかを見分けるのは一般の方が見分ける事は非常に困難ですので、靴底が劣化するかどうか予想する事が出来ない為これといった対策はないのですが、
久しぶりに履く靴は靴底にべたつきがないか、
靴底を曲げた時に小さな亀裂が入っていないか
一度点検してみてください。
靴底が加水分解している場合は上記2点の症状が見受けられる事があります。
劣化した靴底は壊れ方が派手なので、この靴はもう履けない、お気に入りだったのに残念、、、と考えがちですが、劣化した部分だけを修理する事で問題なく履けるようになる事もありますので、自己判断する前に靴の修理屋さんか、購入したショップに相談してみる事をおすすめします。
当店に相談される場合はスマホで写真を撮って、画像を見せて頂ければ修理可能かどうかおおよその診断もしますのでお気軽にご利用ください。
ベックマン靴底修理後
劣化していたのは靴底の前側のラバーを使用していた部分だけでしたので、その部分だけ新しいソールに交換します。
元々の靴底のデザインに近いvibram2333のソールで靴底を貼り替えました。
ワークブーツと相性の良いvibramのソールはデザイン、機能性どちらもユーザー様のご期待に応える製品です。
ラバーソールは靴底に縫い止められていましたので、ラバーソールを接着で貼った後に靴底専用のミシンで縫い止める方法で仕上げてあります。
接着だけですと剥がれてきてしまう事もあるラバーソールの周りを縫って仕上げる事で、さらに剥がれにくくする事が出来ます。
靴底は様々なパーツを組み合わせて作られていますので、劣化した部分だけを交換するだけで靴底のコンディションを新品の時に近づけて修理する事が可能です。
ワークブーツユーザーなら気になる修理後の耐久性
ワークブーツユーザーなら修理に使われる靴底の品質も気になる部分です。
ワークブーツを履かれるユーザー様は靴のデザインも勿論ですが、耐久性のある品質で作られている事にも拘っていると思います。
修理する場合も以前と同じような耐久性を求めるのは当然の事。
そこで当店ではワークブーツなどには耐久性に定評のあるvibramの製品を使用して修理します。
本当に頑丈なので、修理する時も研磨するサンドペーパーを新品に交換してから作業するのはちょっとした裏話です。
耐久性があり、悪路などでも滑りにくく安定した歩行が出来るように考え抜かれたvibramのソールはきっとワークブーツを愛するお客様に満足して頂けると思います。
ベックマン靴底劣化修理の料金と修理期間
修理内容 vibram2333貼り替え アウトステッチ入り
修理料金 ¥6000(税抜)から
修理期間 2週間から
ベックマン靴底劣化修理まとめ
ベックマンの靴底はしばらく履いていると加水分解して劣化してくる事がありますが、修理する事でまた履けるようになります。
劣化した部分だけ修理する事が可能ですので、修理費用も抑えてお直しする事が出来ます。
ベックマンの靴底が劣化してお困りの時は、お気軽に当店にご相談くださいませ。
今回ご紹介の修理はウィンリペア全店で承っておりますので、お近くの店舗のスタッフまでご相談ください。
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