この記事では、ラッセルモカシンの靴底修理をご案内します。
ハンドメイドに拘り続ける老舗ブーツメーカー・ラッセルモカシン
スピードや合理性が重視される世にあっても頑なにスタイルを守り続け、沢山の方々から愛され続けているメーカーは沢山ありますが、今回ご紹介するラッセルモカシンの靴もその中の一つです。
一手間も二手間もかかるダブルモカシン製法で作られたスポーティングクレイチャッカはラッセルモカシンの代名詞といわれるほど有名で、履き込むほど足に馴染んできてくるのは勿論、永年の使用に耐えられるる品質を兼ね備えています。
ブーツといえば、グッドイヤーウエルテッド製法で作られるものが大半の中、モカシン製法で作られているラッセルモカシンのブーツは、足を包み込むような履き心地を得られるので、最初は森林伐採を作業する方々の為に作られたブーツだったのですが、履き心地の良さからハンターや大統領、ハリウッドスターに愛用されるようになったアメリカンブランドです。
履き心地の良さともう一つ強調してお伝えしたいことが、雨の日などに履くと防水性に若干不安を覚えるモカシン製法ですが、ハンティング用途でも十分実用に耐えれるようにラッセルモカシンのブーツはダブルバンプや、ダブルモカシンという通常のモカシン製法の外側をもう一枚の革で包み込む製法で、水の浸入を防ぐ作りになっています。
かなり手間のかかる製法なのですが、この手間暇を惜しまないラッセルモカシンの物作りの精神がファンを虜にしてしまうのかもしれません。
そんな素晴らしいラッセルモカシンの靴を出来るだけ永く愛用していただけるように、今回は靴底を全て貼り替えるオールソール修理をご案内しますので、靴底メンテナンスをする時の参考にして頂けたらと思います。
【ラッセルモカシン】靴底修理前
靴底のソールパターンが磨り減って無くなっています。
磨り減り難い素材のアウトソールですが、しばらく愛用していると、どうしても靴底中央部分が磨り減ってきます。
見た目にはまだ修理しなくても十分履けそうな感じがしますが、靴底は半分くらい消耗している状態です。
本来であれば一番クッション性の欲しい靴底中央部分が薄くなると、履いていて疲れやすくなったりする原因にもなります。
かかとの部分も外側が磨り減ってきていて、斜めになってきております。
かかとが磨り減って斜めになっているのをそのままにして履いていると、歩く時に路面に着地した時に滑ってしまう危険性があります。
カカトが磨り減った靴で歩いていてふとした拍子に滑って怖い思いをした経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
かかとが磨り減ったままですと、見た目が良くないですし、歩行姿勢のバランスが崩れる原因にもなりますので、美しい姿勢で歩行する為にも斜めになってきたカカトは定期的に修理して新品時の時のように平らな状態にするのがおすすめです。
靴を履いている本人はそんなに気にならないのですが、以外と他人から見られるのが、靴のつま先部分です。
靴の表情を決める大切な部分ですので、気を抜けない大切な部分になります。
【ラッセルモカシン】靴底修理後
靴底はカスタマイズしてvibram1136のベージュ色をセレクトしました。
茶色のアッパーにベージュ色の靴底が程よいアクセントになって、前よりも明るい印象の靴になりました。
女性ユーザー様の靴のため、明るめのデザインの方が様々な洋服に合わせやすくコーディネートの幅も広がりそうです。
vibramの靴底ですので機能性も抜群、摩耗に強い素材を使用していながら、濡れた路面でもしっかりグリップする滑りにくさを兼ね備えた優れた靴底です。
斜めに磨り減っていたカカト部分も新品の時のように元通りに直りました。
つま先部分もしっかり直り、正面から靴を見た時のスタイルもバッチリです。
【ラッセルモカシン】靴底修理料金と修理期間
修理料金 | お見積もり |
修理期間 | 3週間から |
※修理時間は店頭の混雑状況により変わります。
※修理料金は使用する材料、靴の状態により変わります。
当ブログ掲載の修理はウィンリペア全店で承っておりますので、お近くの店舗までお気軽にお問い合わせ下さいませ。
【ラッセルモカシン】靴底修理まとめ
ラッセルモカシンの靴底は修理しながら永くお履き頂ける、とても丁寧に作られた靴です。
靴底が磨り減ってきたら、磨り減った部分だけ修理する事も出来ますし、靴底全てを貼り替えるオールソール修理も可能です。
靴底の消耗が気になりメンテナンスが必要な時は是非当店をご利用くださいませ。
かかと修理、靴底修理、中敷交換など様々な修理をお取り扱いしております。