RED WINGといえばアイリッシュセッターやBeckmanが有名ですが、その他にもアメリカの靴らしい耐久性と機能性を兼ね備えた素晴らしいモデルがあります。
今回ご紹介するRED WINGのPostman(ポストマン)もその中の一つ。
Postman は、アメリカ郵便局の指定靴に選ばれ、毎日郵便物を運ぶ局員の方に愛用されました。
特に Postman の靴底に採用されたトラクショントレッドソールのクッション製は優秀で、毎日歩いて郵便物を届ける局員に足が疲れないので好評だったようです。
実際、現代のアスファルトで舗装された硬い路面を歩く時でも、トラクショントレッドソールのクッション性は快適な歩行をサポートしてくれます。
RED WING の靴はある程度ハードに使われても大丈夫な作りですが、消耗する靴底は定期的にメンテナンスが必要になります。
それでは RED WING Postmanの靴底修理をご紹介します。
RED WING ポストマン靴底修理前

ある程度履かれたPostmanの靴底は、かかとの後ろが磨り減って薄くなってきます。
見た目では分かりにくいのですが、靴底の部分も路面と擦れて薄くなっていますので、今回は靴底全体を修理する方向でお客様とお話しました。
Postmanのトラクショントレッドソールはクッション製は優れているのですが、日本の路面で大半のアスファルト舗装された道では消耗しやすい傾向があります。
そこで、クッション製を生かしながら、アスファルトの路面でも靴底が磨り減り難い素材をセレクトして、ガンガン履いても大丈夫なように靴底をカスタマイズします。
RED WING ポストマン靴底修理後

登山靴の靴底に使用されている事で有名な vibram #1220 を使用して靴底をカスタマイズしました。
vibram #1220 の厚みが 6mm 程ですので、その厚み分だけトラクショントレッドソールを削って薄くし、その上に vibram #1220 を貼り付けた状態です。
アウトソールは耐久性のある vibram #1220 ですが、ミッドソールにあたる部分にクッション製に優れたソールを残してありますので、これまでと同様に疲れにくく、快適な履き心地はそのまま。
またこの vibram #1220 は路面に対してのグリップがしっかりしていますので、濡れた路面でもしっかり足元をサポートしてくれます。
そして今回 vibram #1220 をセレクトした2つ目の理由が、つま先からカカトまでの靴底のカーブのラインをなるべく変えないようにするためでした。
トラクショントレッドソールの履きやすさの理由は、その優れたクッション製だけではなく、歩行する時の踵から着地して、つま先で地面を蹴り上げる弧を描くような動作をサポート出来るように、靴底の部分が緩やかに反っているからなのです。
靴底が緩やかに反っている事で、歩行が楽に出来るようにサポートしますので、長い間履いていても疲れにくいのです。
靴底が反っていないスリッパなどでは、長時間の歩行が困難であるのをイメージして頂けると分かりやすいかと思います。
快適に靴を履いて頂けるように素材選びも慎重にセレクトします。
余談ですが、横から見たときに靴底の素材の違いによって靴底の横にアクセントが出ているのも、これまでと違った雰囲気があって良いですね。
修理実施店舗
店名 ウィンリペア所沢
住所 埼玉県所沢市東町5-22 イオン所沢店地下1階
電話番号 04-2922-5588
営業時間 10時から20時
休憩時間 13時から14時
当ブログ掲載の修理はウィンリペア全店で承っておりますので、お近くの店舗までお気軽にお問い合わせ下さいませ。
RED WING ポストマン靴底修理時間・料金
修理期間 2週間から
修理料金 ¥15000(税抜き)から
※修理時間は店頭の混雑状況により変わります。
※修理金額は使用する材料、靴の状態により変わります。
RED WING ポストマン靴底修理まとめ
RED WINGなどアメリカを代表する靴は丁寧に手入れされていると一生物と言われる程しっかりした作りです。
履き込む程に中底は自分の足の裏の形に馴染んできて自分だけのフットベットが形作られ、アッパーも靴クリームで磨き込む事によって新品の時にはなかった光沢や艶が出てきて愛着がわいてきます。
ブーツは新品の時よりも靴底を何回か貼り替えて履き続けてきた時がより価値が増すと言われるのは自分の足に馴染みこれ以上無い履きやすい靴になるからだと思います。
ブーツの良いところは、頑丈な作りの為に靴底を自分のライフスタイルに合った靴底に交換して履き続ける事が出来る事も読者の皆様に知っておいて欲しい事です。
愛着の出てきたブーツ、靴底をカスタマイズして履き続けてみませんか。
かかと修理、靴底修理、中敷交換など様々な修理をお取り扱いしております。