せっかく購入したトリッカーズ・カントリーの靴底が滑りやすくて困っていませんか?
靴底がすべりやすいと歩きにくいので、ストレスが溜まりますよね。ですが、簡単にその日のうちに靴底を滑りにくくする方法があります。
靴修理技術者としてこれまで1万足以上靴底に滑り止めを貼ってきた経験から詳しく解りやすくアドバイス致します。
靴底がすべって困る時はどうしたら良いのか?
結論から言いますと、靴底が滑って困る悩みは靴の修理屋さんで簡単に解決できます。滑り止めを靴底に貼るシンプルな方法で問題が解決しますよ。
靴底に滑り止めを付けると言われると、登山靴みたいなごつい物を取り付けるのではないかとイメージしがちですが、2から3ミリほどの薄いラバーシートを貼るだけですので、靴のデザインを損なう事なく修理出来ます。
路面で滑りにくいように専用に作られたラバーシートを貼る事でストレスなく靴を履けるようになりますよ。
晴れている日でしたら、靴を履いてきて頂いてその場ですぐ修理も出来ますので、是非お試し下さい。
それでは靴底に滑り止めを貼るとどのように仕上がるのか見ていきましょう。
トリッカーズ靴底滑り止め修理前
トリッカーズ・カントリーの靴底はレザーソールタイプで、上の写真のようにつま先にスチールを取り付けてつま先が消耗するのを事前に予防される方も増えてきました。
作り手が情熱を込めて作った質の良い靴を大切にして履き続けようとする文化が徐々に広まってきているのがわかってちょっと嬉しくなります。
レザーソールの表面は硬くツルツルしていますので、床がタイル貼りのような所では滑りやすく、歩いている時に転びそうになったりする事もありますので、そうならないように靴底にラバーシートを貼って滑りにくくします。
トリッカーズ靴底滑り止め修理下準備
今回はつま先部分にスチールが取り付けられていますので、まずはこのスチールを取り外します。
ビスで止まっているだけですので、比較的簡単に取り外しが出来ます。スチールを取り外した部分は段差になっておりますので、革を補充して段差をなくします。
つま先に補充した革は、牛革の背中の部分にあたるベンズと呼ばれる革の繊維密度が高い部分を使用します。繊維密度が高い革を使用する事で、雨の日に履いた時に革が水分を吸って膨張して剥がれてしまうリスクを軽減します。
靴底をヤスリがけした部分は綺麗なベージュ色ですので、まだ一度も雨の日に履かれた事がないのがわかります。
トリッカーズ靴底滑り止め修理後
下処理が終わり、ラバーの薄いシートを靴底に貼っていきます。今回は靴底の専門メーカーvibram社製のラバーソールをセレクトしました。
ラバーソールに刻まれた横ラインの溝がしっかり滑り止め効果を発揮してくれます。
この横ラインは滑り止め効果だけではなく、革底の特性である歩いている時のしなやかな反りを損なわないようにする効果もあります。
ラバーシートを革底に貼る事でちょっと濡れた路面でも気兼ねなく履けるのも嬉しいポイント。
これで靴底が滑りやすかった悩みが解決され、快適にお履き頂けるようになりました。
トリッカーズ靴底滑り止め修理時間・料金
修理時間 30分から
修理金額 ¥3672から
※修理時間は店頭の混雑状況により変わります。
※修理金額は使用する材料、靴の状態により変わります。
修理実施店舗
店名 ウィンリペア多摩センター
住所 東京都多摩市落合1-44丘の上プラザ3階
電話番号 0423395045
営業時間 10時から20時
休憩時間14時から15時
当ブログ掲載の修理はウィンリペア全店で承っておりますので、お近くの店舗までお気軽にお問い合わせ下さいませ。
トリッカーズ靴底滑り止め修理まとめ
ちょっと無骨だけどイギリス靴らしい品のあるトリッカーズは流行に左右されず、ずっと愛用出来るすばらしい靴です。
アッパーのお手入れはもちろん大切なのですが、必ず消耗する靴底も薄いラバーシートを貼るだけで靴底が滑りにくくなり、靴底の消耗を抑える事も出来、靴を長持ちさせる事が出来ます。
トリッカーズの靴底にレザーが使用されているタイプを購入していざ履いてみたら、靴底が滑りやすくて歩きにくい等の悩みがありましたら、ラバーシートを貼る事で滑りにくくなりますよ。
かかと修理、靴底修理、中敷交換など様々な修理をお取り扱いしております。