ファッションを楽しめる秋。
靴の秋の新作がウィンドウを飾り、今年はどんな形の靴が流行るのかなと少しワクワクしながら下調べ。
完全に職業病です・・・
その時時の流行で靴のつま先の形、ヒールの形が違うので、おっ、今年はこうなるのか!などと研究しております。
デザインが変わると、かかとの修理に使う材料の色はどんな色合いが良いのか、お手入れ用品はどんな物が良いのかなど予め考えておいて、お客様からアドバイスを求められた時にお応え出来るように準備しておきます。
例えば今年の婦人靴は、少し太めのヒールデザインがラインナップされております。
太めのヒールは、トップリフトが消耗しにくいのが特徴。
ハイブランドの靴などは、革底で薄い靴底の美しいデザインですので、トップリフトの交換のタイミングで靴底のメンテナンスをしようと考えていると、少しタイミングが遅い場合があります。
トップリフトより先に靴底のつま先が磨り減ってしまうわけです。
そこで今回は、悲しい思いをしなくてすむように、ハイブランドの靴底のつま先を磨り減りから保護する方法をお伝えします。
革底の美しい靴を、綺麗な状態で永く履きたい方にもためになる情報です。
あなたは革底の靴を補強する派?しない派?
靴修理の仕事に携わってお客様より質問を頂く事の一つに
革底の靴は履く前にラバーで補強するべきか、そのまま履くべきか?
という悩ましい問題があります。
先に結論を申しますと、その靴をどのようなシチュエーションでどれくらいの頻度で履かれるのか。
それによって靴底をラバーで補強した方が良い場合と、革底のまま履かれた方が良い場合とがあります。
パーティーなどの限られた時しか履かないような靴でしたら革底のまま履かれても良いと思います。
その理由は、履かれる回数がかなり少ない為に靴底が磨り減りにくい事です、
その反対に月に何度か履かれるようなシチュエーションですと靴底の補強をおすすめします。
理由は、革底のつま先部分は、アスファルトとの摩擦で磨り減りやすいためです。
ハイブランドの革底は、密度がしっかりした髙品質の革底が使われておりますが、滑りにくく安全なアスファルトの路面は革底の靴にはすこしばかり厳しいようです。
ヒールの先のゴムを交換しようと思ってメンテナンスに出したら、革底のつま先部分が磨り減って無くなり、アッパーまで擦れていたなんて事もあります。
アッパーまでダメージが広がる前に靴底を補強しておくと安心して靴を履けるので、靴底は補強しておいたほうが良いですね。
つま先が細い形のタイプは、ラウンドトゥー(丸いつま先の形)の靴よりもつま先が消耗しますので注意が必要ですよ。
それでは、革底の靴を履き始める前にラバーシートで補強するとどのような仕上がりになるのか見てみましょう。
シャネルパンプス靴底補強前
いつもながらシャネルの製品の完成度のは脱帽させられます。
アッパーも、靴底も光を当てた時に、光の反射が綺麗なラインなんです。
靴好きのはたまらない完成度です。
エナメルのつま先部分が綺麗に輝くので、履いた時に気分が上がります。
ファッションは、その人を輝かせ、気分を上げる事が大切だと思いますが、シャネルはどの製品も使う人を幸せにしてくれそうです。
それでは、この綺麗な靴底に薄いラバーのシートを貼って靴底を磨り減り難くします。
シャネルパンプス靴底補強後
地面と接する必要な部分だけ、ラバーシートで補強しました。
滑りにくい加工もされているシートですので、快適にお履き頂けます。
綺麗な靴を永く履いていただけるようにお手伝いが出来ることに感謝です。
修理実施店舗
店名 ウィンリペア南浦和
住所 埼玉県さいたま市南区南本町1-7-4 丸広百貨店南浦和店2階
電話番号 048-865-6302
営業時間 10時から20時
休憩時間13時から14時
当ブログ掲載の修理はウィンリペア全店で承っておりますので、お近くの店舗までお気軽にお問い合わせ下さいませ。
シャネル靴底補強修理料金・時間
修理料金 ¥2200(税抜き)から
修理時間 1時間から
※修理時間は店頭の混雑状況により変わります。
※修理金額は使用する材料、靴の状態により変わります。
シャネル靴底補強まとめ
ヨーロッパのハイブランドの靴は、綺麗なアッパーのラインが特徴で、履くと足元がとても綺麗に見えます。
そんな綺麗な靴は、永く大切に履きたいですね。
そこで、靴を履いていて消耗しやすい靴底を薄いラバーで補強してみてはいかがでしょうか。
靴底が丈夫になり、お気に入りの靴を大切にお履きいただけます。
かかと修理、靴底修理、中敷交換など様々な修理をお取り扱いしております。