夏の季節にしか履かない靴、冬の季節にしか履かない靴がありますが、久しぶりに履こうとしたらトラブルが発生する事があります。
代表的なトラブルの一つに靴底の劣化があります。
1回しか履いていないから履けるだろうと思って履き始めたら、靴底が割れてとても履ける状態ではなかったなんて事もあります。
そんな思いもよらない靴のトラブルの解決方法を今回はご紹介致します。
ウレタンの靴底が割れた時の解決方法
クッション性があり、軽く、磨り減りにも強いのがウレタンの靴底の特徴です。
靴全体の重さをおさえて軽い靴を作る事が出来ますので、ウィーキングシューズなど幅広く取り入れられております。
筆者の私も1足ウレタン底のブーツを履いているのですが、本当に軽く、クッションが良く効いているので夕方になっても足が痛くならないので感動しております。
履き心地の良いウレタン底ですが、やはり寿命がありまして数年経ちますと靴底が割れてきたり、崩れてきたりする事があります。
特に日本は、高温多湿の気候のためか、ウレタンが加水分解してお困りのお客様からご相談をよく受けます。
靴の上の革は新品に近い状態で靴底だけ劣化しているだけなので、どうにかならないかと。
大丈夫、修理して履けるようにする事が出来ます。
劣化したウレタン底は補修がきかないので、別の素材を使って靴底全部を交換して修理します。
ウレタン底に履き心地が似ているスポンジ素材を使って交換しますので、柔らかい履き心地はそのまま残す事が出来ますよ。
それでは早速ウレタン底のオールソール修理が、どのような仕上がりになるのか見て行きましょう。
ウレタン底オールソール前
サンダルのウレタン底が見事にパックリと割れております。
このような状態になってしまいますと靴底を接着剤で補修する事も不可能な状態です。
たとえ割れた部分の接着が出来ても、別の部分が割れてきます。
このような状態でも上の革の部分(アッパー)がしっかりしていると靴底を交換するだけでまた履けるようになります。
サンダルのアッパーのコンディションは抜群に良い状態ですので、気合いを入れて修理に取りかかります。
ウレタン底オールソール後
靴は履きやすさ、デザインが重要ですが特に履き心地は最も重要だと考えております。
オールソールする際は、履き心地が以前となるべく同じになるように、材料のセレクションはお客様と相談しながら決めていきます。
靴底のアウトソールには、靴底メーカーで有名なvibramのガムライトをセレクトしました。
クッションが効いて、軽い履き心地の素材です。
以前のウレタン底と同じような感覚でお履き頂けます。
修理にかかる時間・料金
修理内容 靴底オールソール
修理期間 1ヶ月から
修理料金 ¥16500(税込)から
※修理時間は店頭の混雑状況により変わります。
※修理金額は使用する材料、靴の状態により変わります。
当ブログ掲載の修理はウィンリペア全店で承っておりますので、お近くの店舗までお気軽にお問い合わせ下さいませ。
まとめ
靴底が割れるトラブルに遭遇すると、どうしたら良いのか分からず買い換える事もありますが、今回ご紹介した修理のように靴底を全交換して修理する事が可能です。
交換に使う素材も靴底専門ブランドのトップメーカーvibramの靴底を選ぶ事が出来ます。
修理期間は少しかかりますが、お気に入りの靴がまたしっかり履けるようになりますよ。
かかと修理、靴底修理、中敷交換など様々な修理をお取り扱いしております。